初秋の初瀬街道を歩く
 ( 2016.09.17 )

 京・大和と伊勢を結ぶ古くからの道「初瀬街道」(はせかいどう)。9月も半ばを過ぎた初秋の一日、野山を散策するグループの仲間と一緒に初瀬街道のごくごく一部(奈良県宇陀市)を歩いてきました。

初瀬街道 道端には色んな花が咲いている。(この花はキバナコスモス)


初瀬街道
はせかいどう
 大和と伊勢を結ぶ初瀬街道は、奈良県桜井市の初瀬(はせ=長谷とも書かれる)から、宇陀・名張を経て三重県松阪市へ至る道であることからその名が付いた。伊勢へ通じる道なので「伊勢街道」とも呼ばれる。
 江戸中期から明治初期にかけては京都や奈良から伊勢への参宮者が、また、その逆に伊勢からの初瀬詣が盛んであったことから、街道はかなりな賑わいをみせていたらしい。
  初瀬街道:全長50数kmで、次の6市(現在の地名)を結ぶ街道。
    (西から)桜井市 宇陀市 名張市 伊賀市 津市 松阪市

街道に残るかつての旅籠(三本松の宿場町)

街道で見た風景あれこれ

 初瀬街道のうち、今回は宇陀市を通る部分(近鉄の三本松駅から西へ向かって室生口大野駅までの約3km)を歩いてきました。町並みや里山、街道からすこし外れたところにあるお寺や神社、また道路わきに咲く秋の草花の写真などをも交えながら、街道の風景をご紹介しますね。

今回のウオーキングの出発点 近鉄大阪線の三本松駅

   三本松駅を出て西へ

民家がちらほら見えてくる

   道ばたに咲く花

ジンジャー(オレンジ色種) (ショウガ科) ヒガンバナ(ヒガンバナ科)


 安 産 寺(あんざんじ)
 三本松駅から歩いて数分の山中にあるお寺。重文の地蔵菩薩(子安地蔵)で知られるが、拝観には予約が必要なために今回はお姿を拝めることができなかった。
 所在地:宇陀市室生区三本松中村
 本 尊:地蔵菩薩(重要文化財)

安産寺の本堂 ご住職は居られず、地域住民の方が
管理されているので、普段は入り口が閉ざされている。
子安地蔵菩薩
(お寺のパンフから)
写真で見ると、お地蔵さんはとてもいいお顔をされている。
像高が 177.5cmあるらしいので、相当大きなお地蔵さんのようだ。



キバナコスモス(キク科) ギボウシ(ギボウシ科)

街道のすぐ側を近鉄の電車が走っている。オレンジ色の
電車は伊勢から大阪方面(画面の奥)に向かう特急電車。


 白鳥神社(しらとりじんじゃ)
 日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国を平定し、伊勢で崩御された時、ミコトの神霊が白鳥と化してこの地に飛んできて止まったためこの名前がついたと、いう伝説が残されている。(創祀年代など不詳)
 所在地:宇陀市室生三本松琴引
 祭 神:日本武尊

白鳥神社の鳥居


   集落の家並み




伊勢参りの旅人で街道が大賑わいをしていた頃に、副業として
旅籠や商店を営んで財をなした農家がたくさんある、とのこと。


   三本松の宿場町
 民家が見えてきてしばらく歩くと、江戸時代から明治の初期にかけて栄えた「三本松の宿場町」に着く。当時の旅籠は今は勿論ないが、当時の家屋がそのまま残っているのもある。立て替えられたのもあるが、どれも立派な屋敷ばかり。玄関には「かぎや」「みきや」「ぬしや」などの昔の屋号を書いた看板が今も掲げられている。

昔の宿場町の家並み










シロバナホトトギス  ホトトギスの園芸種。因みに、ヤマジノホトトギスの
白花種(自生種)は「シロバナヤマジノホトトギス」と言って、写真の花とは別の種。

シュウカイドウ(シュウカイドウ科) ヤブミョウガ(ツユクサ科)


こんな林の中も歩きました。

   林を抜けると里山が



 田んぼと農家がある典型的な農村風景



     コスモスも満開


今回のウオーキングの終点 近鉄大阪線の室生口大野駅


 プロローグに「杉木立ちや棚田を渡ってくる風にちょっぴり秋の気配を感じながら・・・」と書きたかったのですが、なんのなんの、厳しい残暑に汗を拭きながらの散策になりました。
 テレビは今朝から台風16号のニュースで持ちきりですが、近頃は「50年に一度の大雨」とか、「今までに経験したことがない豪雨」などと言った「異常気象」を表す言葉が満ちあふれています。それらもだんだん耳慣れしてきて、異常が異常でなく、当たり前のようになってくるのが怖いですね。



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