滋賀県近江八幡市
     沙沙貴神社のロウバイ
 ( 2016.01.27) 

 滋賀県近江八幡市の東部(JR安土駅の近く)にたたずむ沙沙貴神社
(ささきじんじゃ)にお参りして、境内に咲くロウバイの花を観てきました。

沙沙貴神社の境内に咲くロウバイ



沙沙貴神社
  ささきじんじゃ

 沙沙貴神社は近江国・蒲生野の古代の豪族「沙沙貴山君」(ささきやまのきみ)が崇敬した「延喜式」式内社。延喜式の神名帳に記載されているということは、平安時代に創建されたと思われる。
 少彦名命(すくなひこなのみこと)を主祭神とし、「佐佐木大明神」と総称される佐佐木源氏の氏神さま。ちなみに、神社のあるこの地一帯は古くは沙沙貴郷あるいは佐々木庄と称され、全国の「佐々木姓」発祥の地といわれている。

弊殿(へいでん) 奥に見えるのは本殿
(弊殿とは参詣者が神様にお供え物を捧げる社殿のこと)

 当神社には平安・鎌倉様式を継承し江戸中期に再建された茅葺きの「楼門」をはじめ、「東西廻廊」「本殿」「権殿」「拝殿」などの大型木造建築があるが、これら八棟の社殿はすべて滋賀県の重要文化財に指定されている。

所在地:滋賀県近江八幡市安土町常楽寺
アクセス:(電車)JR琵琶湖線 「安土駅」下車、徒歩15分。
           (安土駅からレンタサイクルで約6分)
       (車) 名神竜王ICから15分。(駐車場あり)
問い合わせ先:沙沙貴神社 0748-46-3564





楼門(ろうもん)

 古い歴史をもつ神社にふさわしい立派な楼門だ。重厚な雰囲気が漂う屋根は、西の湖(琵琶湖の内湖)のヨシで葺かれているとか。



拝殿(はいでん)

 神官が祭典を執行したり、参詣者が拝礼を行うための社殿。本殿の前に設けられる。手前に見える白い物は、2日ほど前に降った雪の名残。

ロウバイはこんな花
ロウバイ(蝋梅)
 名前に「梅」がついているので梅の仲間(バラ科)のように思えるが、梅とは別種の木本。(ロウバイ科) 中国語の表記が「蝋梅」であったことから日本でも蝋梅と呼ばれる。花弁が蝋のような色であることからついた名とも、また、臘月(ろうげつ=旧暦12月)に咲くことからこの名がついた、とも言われている。

ロウバイ(ロウバイの基本種。花の内側が暗紅紫色で、花弁は細長い)


 冬から早春にかけての花の少ない季節に香りがよく黄色い花をたくさんつけるので、古くから公園や神社に、また庭木としてもよく植えられる。基本種(ロウバイ)は花の中心部が暗紅紫色で、その周囲が黄色い。近縁種には中心部も含めた花全体が黄色いソシンロウバイ(素心蝋梅)が、園芸種には花の中心部に淡い暗紅紫色の輪が入ったマンゲツロウバイ(満月蝋梅)などがある。

ソシンロウバイ 花弁全体が黄色。
花弁は蝋細工のように透き通る。
マンゲツロウバイ 花の内側は淡い
暗紅紫色。花弁の先端は丸みをおびる。

境内に咲くロウバイ

 境内には、40年ほど前(1975年代の中頃)に京都御所から株分けしたといわれる「素心ロウバイ」や、氏子が寄贈した「満月ロウバイ」など、20本ほどのロウバイの木が植えられている。

 花期は12月下旬から2月中旬で、その時期には境内に甘い香りが漂う。私たちが訪れた日の2日ほど前に降った雪が拝殿や本殿の軒下に少し残っていた。白い雪と黄色いロウバイの花・・・。久しぶりに観た両者の取り合わせの妙だった。



楼門をバックに



    拝殿の横で




本殿の裏庭で



権殿の裏庭で

 権殿(ごんでん)とは、社殿を造営・修理する間、ご神体を仮に奉安する場所。仮殿のこと。


 寒さが厳しいこの時期は「花紀行」のネタ探しに苦労します。咲いていてくれるのは、ここに載せたロウバイのほか、サザンカとスイセンくらいのもの。私にとって、これら3つの花は”お助けマン”的存在です。(笑) そんなわけで、年始めの今月は、近江八幡まで足を伸ばしてロウバイを観てきました。


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